その声は、我が友、李徴子ではないか
猫読書① 中島敦『山月記』
ふとした思いつきで、猫に関する本について記していきます。
今回取り上げる作品はネコ科の動物"虎"が登場する、『山月記』。
国語の教科書に掲載されるなど、有名な作品ですよね。
優秀かつプライドが高い男であった李徴が、最終的には人食い虎に成り果てる。
李朝の旧友である袁傪と、茂みを挟んで話す場面は物悲しい。
我が家の茶"虎"(まる)も頭を前足で隠しますが、物悲しさはありませんね。
また、『山月記』について読書感想文などを書く学生さんもいますよね。
どうしても筆が乗らない、何も書けない!そうなってしまった時のネタに以下の
三つをおすすめします。(本当に困った人だけに)
①『山月記』の原典といわれる『人虎伝』との比較検討を行う
→原典との違いを整理し、その違いが何をもたらすのかを調べてみよう。
②テクスト全体ではなく、詩に着目する
→全文を論じる体力が無ければ、詩の意味を掘り下げてみる。但し、本文を
ある程度理解することは必須です。
③虎に関する文献を調査する
→そもそも李徴が虎になったのはなぜか、獅子じゃだめなのか。まずは何でも
良いので虎に疑問をぶつけます。そこから虎に関する伝承を漁りましょう。
ザックリとしたアドバイスですが、参考になれば幸いです。
また、剽窃などは禁制ですが、CiNiiやJ-STAGEといった論文が掲載されたサイトを
参考にすると、より深い文章になるかもしれません。
CiNii Articles - 日本の論文をさがす - 国立情報学研究所
それでは、また。